ヘアドライヤーが故障しました
約3年前に購入した3万円以上もした、ヘアドライヤーのパナソニック ヘアドライヤー ナノケア 高浸透ナノイーEH-NA0Gが突然壊れました。妻が動かなくなったと言ってきました。
結構パワフルな送風で、髪の毛の渇きが早いそうでとても重宝していたので大変困ると事。私は髪の毛は短いのでヘアドライヤーはめったに使わないのですが、確かにパワフルなヘアドライヤーだとは思います。
故障の状況
チェックしてみると、スイッチを投入しても、うんともすんとも言いません。いや、よく耳を澄ますとなんかチリチリと言った音が聞こえます。でもモーターは回らずに風も吹き出しません。多分音は 高浸透ナノイー&ミネラルの噴出部分からだと思います。
モーターが回らないので多分温度ヒューズが切れたのか、モーターが壊れたのだろうと思います。
どこかの配線の接触不良だったら嬉しかったのですが、どうやら操作パネルのボタンを操作するとLEDは点灯していてボタンを押すと点灯箇所が切り替わるので、どうやら電源関係でも接触不良でもなさそうです。
そこで目視やテスターで調べる為に分解して調べてみる事にしました。
分解の仕方
このヘアドライヤーの分解がめちゃめちゃ大変でした。ねじが僅かにしかついていなくて、どうやって組み立てているのか不思議なくらいです。まずは取っ手の部分の2つのねじをはずすところと後ろの空気取り込み網を外しました。空気取り込み口のカバーは2つのねじを外しても、プラスチックの爪が本体に刺さっているので少し苦労しますが、なんとか取り外す事ができました。爪は下側の部分にあります。
そして本体カバーの取り外しですが、これが一苦労でした。ねじは本体下側に小さな短いねじで2か所で止めてあるだけです。基本、カバーは爪でしっかりと固定されています。したがって、ねじを外してからは、左右のカバーの隙間にドライバーのようなもの(できればプラスチック製で傷を付けない工具がおすすめ。私はiPhoneのバッテリー交換の時に使用したツールを使用しました)
なんとかカバーを外して無事に分解する事ができました。
さらに分解を進めます。基盤が付いた白いプラスチックのカバーの爪をはずして引き抜きます。
そして銀色のカバーをはずとと電熱線が現れます。
温度ヒューズが原因か?
内部に温度ヒューズらしき部分が2か所あったので、その両端にテスターをあてて導通を調べてみましたが、どちらも導通がありました。どうやら温度ヒューズが切れたのではなさそうです。
モーターが原因か?
では次にモーターを疑いました。モーターを回路から切り離し、端子の両端にテスタ-を当ててみると導通がありません。どうやら、モーターが内部で断線しているようです。
原因の特定
モーターに導通が無いのでモーターを取りはずしてみましたが、黒い粉がでてきました。どうやら内部でブラシ(接点のカーボンブラシ)が摩耗して破損しているようです。モーターの交換が必要です。
モーターの型番をみるとMABUCHI MOTOR RS385 SV–2068 と刻印がありました。
モーターの入手
さっそくAmazonでRS-385SV 2068を探しましたがありません。マブチモーターのホームページにもありません。ネットを検索しても全く見つかりません。どうやらPanasonicの特注品のようです。
仕方がないので、このモーターのサイズが同じでパワーの近いものを探すことにしました。
型番の読み方については、マブチモーターのホームページに詳しく紹介されていました。とても分かりやすいです。つまり、RS-386であれば形状やサイズ的にOKです。あとは、SVと2068の部分ですが、SVはマグネットの種類と特定仕様とのこと。特定仕様はちょっと詳しい情報がなく不明ですが、SとPは磁石の種類の違いです。あとの2068の20は巻き線の線径で、68はスロットあたりのターン数なので、20や68に近いものを選択すればよさげです。
そこでネットを検索するとRS-385PH-2075 と言う型番のものを見つけました。形状が同じでマグネットの種類は違いますが、Sと同じグループで、かつ、巻き線の線径は同じでかつ巻き数が7回多いだけです。これはほぼ互換品と考えても良さそうです。
値段が高い!
さっそく注文しようとしてAmazonで調べると、なんと、¥6,370もします。これは高い! 急ぎの人ならAmazonから購入するのもありかと思いますが、貧乏性の私にはちょっと勿体無いので他を探しました。
そして見つけました、海外から輸入すると日数はかかりますが、安いです。eBayで$4.98で買えました。送料無料です。日本円で約800円程度。早速ポチって気長に待つ事にしました。
モーターが届く前にやっおくべき事
あとはモーターが届くのを待って組み立てるだけではあるのですが、その前にやっておく必要のある作業があります。それは、故障したモーターからファンを取り付ける為のギアをモーターの芯から外しておくことです。実は、これは治具が無いと出来ません。がっちり固く芯にハマっています。私も最初は手元にあるペンチやいろんなものを工夫してギアを抜こうと思いましたが、できませんでした。
結局以下のギアプラーを購入して漸く簡単にギアを抜く事ができました。モーターより高かった^^;
モーター届きました
結局、6/8に注文して、6/28日に我が家に届いたので20日程度で届きました。案内にはJul 23までにとなっていましたが、予想外に早く届いてよかったです。
組み立て
さて、20日間以上も前に分解したままのヘアドライヤーに新しいモーターを取り付けて組み立て直す事ができるのか?とても不安でしたが、沢山の写真を撮っておいたので、それをたよりに何とか組み立て元に戻すことが出来ました。出来れば分解の一部始終をビデオに録画しておくのがベストと思います。
まず、モーターにギアをハンマーで打ち込みました。ワッシャーやナットで高さを調整しながら打ち込むと便利です。そして記憶を頼りに組み立て行きました。
テスト
さぁ、モーターの交換と組み立て直しが完了しました。最後は気持ちよくパチンとカバーの爪がハマりました!!配線がタイトなので、配線の這いまわしを慎重に行えば大丈夫です。パナソニックさん、さすがに高いヘアドライヤーだけあって、良く出来た作りになってます。
こちらが動作確認のテストです。モータのカーボンがカバーに残っていたりしますが、あとで綺麗にふきとりました。ギターを弾くので爪を伸ばしてますが、ご容赦下さい。
まとめ
分解には苦労しましたが、故障の原因はモーターのカーボンブラシの摩耗による破損が原因でした。同じ部品を探しましたが入手できないので、仕様の一番近いと思うモーターをeBayで中国から取り寄せて交換しました。
見事修理できました。eBay安いですね。AliExpressでもさらに安く売られてました。Amazonで3万円以上するヘアドライヤーが800円程度で修理できて良かったです。このブログが同様な故障で困っている方の参考になれば嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
投稿者プロフィール
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”なんでも自分でやってみる” をテーマに、ブログを書いてます。素人には無理と思う様な事も、実際にやってみるとあっさりと出来たりする事もあります。失敗もありますが、失敗する事で経験となり、次は少し上達したりします。それが楽しいです。そんなDIYの情報を発信して行けたらと思ってます。仕事はAIやクラウド関連を担当してます。そんな訳でプログラミングやシステム構築も趣味と実益を兼ねてDIYを楽しんでます。ギターはもともとクラシックギターを学び、インストルメンタル専門でしたが、高校生の頃にテレビでみた卒業の映画でPaul Simonの曲に憧れて、それ以降いろんなジャンルの弾き語りも楽しんでます。S&Gの曲なら楽譜なしで弾けます。^^; また最近は独学でピアノも始めました。すでに4曲ほどレパートリーがあります。Twitterの方でも発信していますので、ぜひフォロー下さい。
(Amazonのアソシエイトとして、当サイト(diy-hs.com)は適格販売により収入を得ています。)
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