Ethernetケーブルの爪は、なぜか折れやすいですね。なかには、爪の部分にカバーがついていて、折れにくくしてあるものもありますが、頻繁に抜き差しした場合や、経年劣化により簡単に折れてしまいます。すると、パソコンにケーブルをさして使っていても、いつの間にか緩んでしまっていて、ネットが切断されているという事も良くあります。そこで、今回、この爪の折れてしまったRJ45コネクターを自分でDIYで修理する方法を紹介いたします。簡単ですが工具がないと出来ないです。
はじめに
最近は、家庭内でもWi-FiのWirelessネットワークが主流だと思いますが、我が家を購入した20年前は、それほどWirelessの時代ではなかったです。会社でもカテゴリー5の青いEthernetケーブルでネットワークを構築しておりました。我が家には、Ethernetケーブルが屋内に最初から配線だけされていて各部屋の電話端子とTVの端子のパネルにEthernet用の接続端子があります。ただ、クローゼットに集結したむき出しのケーブル(コネクター無)を処理しないと使用できない状態でした。一般のIT関連とは無縁の方にはちょっとハードルが高いので業者に頼むことになります。おそらく、分譲した不動産会社が提携するインターネット・プロバイダーの契約時に、屋内配線の工事で儲ける仕組みだったのだろうと思います。
と言う事で、私は必要に迫られてクローゼットに各部屋から集結したカテゴリー5のEthernetケーブルにコネクターを付ける為に圧着工具を購入し、SwitchHubも購入してルーターに接続されたケーブルからカスケード接続して、各部屋のEthernetにSwitch Hubを介して分配しました。
必要な工具
まず、クロゼットに集められたむき出しのケーブルに、コネクターを装着することが必要でした。そこでEthernetケーブルにコネクター(RJ45)を装着する為に、必要となる工具がこちらです。
ワイヤークリンパー、ネットワークツール、4/6/8極モジュラーコネクタ用の簡単な赤黒圧着工具Rj45 / rj12 / rj11
この工具はRJ45コネクターの圧着工具ですが、8PINのEthernetケーブルと、6PIN(6極4芯仕様)のコネクター(主に電話ケーブル)の圧着にも使用できます。
他に必要なものとして言うまでもありませんが、RJ45コネクターが必要です。
現在の我が家のEthernetはこのような状態となってます。
居間においてあるルーターから、この2階のクローゼットまでケーブルがあり、そのケーブルをSwitchingハブに接続してます。工具でケーブルにRJ45を圧着して、このBOXの上においたSwitching Hubから、各部屋のEthernet接続端子にEthenetケーブルが繋がっています。
という事で、我が家では現在、Wirelessと、Wiredのインターネット環境が混在しております。Wirelessだと、たまにご近所さんとの干渉のせいか、繋がりが悪くなることなきにしもあらずで、インターネットで安定した接続が必要な場合は、Ethernetケーブルで接続するようにしております。先日も某会社の認定試験をインターネット経由で受験したのですが、WirelessよりはWiredで受験して下さいとの事で、まだまだEthernet接続は活躍しております。(Wirelessの方が圧倒的に便利ですけどね)
コネクターの爪が折れる
さて、以前から我が家ではEthernetケーブルでPCにつないでインターネットを使用していましたが、このケーブルのRJ45コネクターの爪が、よく折れます。幸いにも上記の経緯から、8P端子の圧着工具を所有していますので、折れる度にコネクターを取り換えてます。今回も一本、爪が折れたもをDIY修理いたしましたので、記載しておきます。
以前、ヤマダ電機でかってきたRJ45がまだ残っていたので、それを使用しました。
さて、こちらが爪の折れたEthernetケーブルです。6m程度の長さの細目のケーブルですが、線が細いのでかさばらず、部屋の中で有線接続する場合に重宝してます。見ての通り、爪が折れてます。これからつけるRJ45コネクターとならべてみると良くわかります。この爪がないせいで、PCのEthernet端子から緩んで接続が切れる事多々あり困るのでDIYで修理です。
まず、この爪のない端子の部分を切断します。圧着工具は簡単に切断してくれて尚且つ被覆がうまく剥けるようになってます。こちらが切断後の写真。
内部のワイヤーは圧着工具でRJ45コネクターに圧着する際に、被覆を突き抜けて金属部分が刺さるので、この色のついた内心のケーブルは被覆を剥く必要なありません。あとは、この8本の線を正しい順序にならべて、RJ45コネクターに挿入するだけです。配線順序はネットで検索すると色々と出てきますが、一番確実なのは今まで接続されていた順序を再現することです。
私の場合は、爪の折れた側からみて、下から茶色、白茶、緑、白青、青、白緑、橙、白橙 でしたので、その通りにRJ45コネクターに差し込みます。
RJコネクターには、差し込むと自然とそれぞれの溝に収まってくれますが、圧着工具で圧着するまえに、差し込まれた芯の順番が狂っていないか、透明なプラスティック越しに色を確認する必要があります。
これが結構見づらくて大変なのですが、今は穴あき貫通型と言って、ケーブルが先から突き抜けるタイプのものがあるようです。これは便利ですね。穴あき型でないと、いったんケーブルを差し込んでしまうと意外とケーブルの色を確認しづらいのですが、この貫通型だと、直接ケーブルの並びを再度確認できるので、配線のミスが減ると思います。
VCE RJ45 コネクタ CAT6 LANケーブル用 配線簡単 穴あき 貫通型 8P8C 50個セット
圧着
圧着は、以下のように工具の8Pと書かれたスロットに差し込んでハンドルを握るだけです。芯には端子の金属が圧着で刺さり、根本でケーブル全体を押さえつけるようにプラスティックが変形して圧着します。これで、ケーブルはもう抜けなくなります。ここで芯の順序とか間違えて失敗していると、コネクターはもう圧着済みで再利用できないので、ケーブルを切断して新しいRJ45コネクターを使用して、やりなおしとなりますので、ご注意下さい。
無事に圧着できました。これで完成です。
おわりに
圧着工具さえあれば、簡単にDIYで修理(RJ45コネクターの付け替え)ができます。あとは、芯の順番さえ間違わなければOKです。芯の順番はいろんなケーブルのタイプがあるのでネットで確認した方がよいですが、一番確実なのは今まで接続されていた芯の順番でそのまま再現する事です。
また、紹介したように、芯の先が突き抜けるコネクターもあるようで、さらに芯の色が圧着前に確認しやすいので便利かと思います。以上参考になれば幸いです。
投稿者プロフィール
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”なんでも自分でやってみる” をテーマに、ブログを書いてます。素人には無理と思う様な事も、実際にやってみるとあっさりと出来たりする事もあります。失敗もありますが、失敗する事で経験となり、次は少し上達したりします。それが楽しいです。そんなDIYの情報を発信して行けたらと思ってます。仕事はAIやクラウド関連を担当してます。そんな訳でプログラミングやシステム構築も趣味と実益を兼ねてDIYを楽しんでます。ギターはもともとクラシックギターを学び、インストルメンタル専門でしたが、高校生の頃にテレビでみた卒業の映画でPaul Simonの曲に憧れて、それ以降いろんなジャンルの弾き語りも楽しんでます。S&Gの曲なら楽譜なしで弾けます。^^; また最近は独学でピアノも始めました。すでに4曲ほどレパートリーがあります。Twitterの方でも発信していますので、ぜひフォロー下さい。
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