お気に入りのサーモスのコーヒーメーカー ECK-1000のスイッチが入らなくなりました
毎朝使用しているサーモスのコーヒーメーカーECK-1000で、今朝もコーヒーの粉をセットして水もタンクに入れて断熱ポットもセットしてドリップする為にスイッチを投入するも、無反応です。(汗)
まだ購入して10カ月目です。え~~~ どうなってんねん?! です。 しかも連休中やで~~。サーモスのお客様お問合せ窓口もお休み。困りました。
症状
症状は、いつものように断熱真空ポットをコーヒーメーカにセットしても、「ピ~~」と言う音がしなくなりました。もちろん上の蓋も閉じてます。蓋が開いていると準備出来てないので、「ピー」と言う音はしませんが、蓋も閉じてます。映像にしてあるのでご覧ください。こんな感じです。
ポッドを外して指でロットを強く押し込んでやると、ピーと音がしました。でも、真空断熱ポッドをいれても音はせず、電源投入ができません。これは、ロッドに接続されているスイッチに不具合がありそうです。
保証期間は1年 まだあと2か月以上あるが修理は持ち込み修理
購入した日を調べてみると、昨年の7月でした。保証期間は1年間なので、あと2か月は保証期間です。ただ、修理は持ち込み修理との事。今はゴールデンウィーク真っ只中で、お客様センターにも問合せできず、修理にかかる私の手間と日数が確かめられません。コーヒーメーカーは毎朝使用するものなので本当に困ります。
使用頻度から考えて修理は待てない
私はコーヒー中毒とまでは言いませんが毎朝コーヒー飲む習慣があるので、修理を待っている期間コーヒーメーカーが無いのは辛いです。
DIY修理を決断!
結局、連休明けを待ってサーモスに問い合わせて、修理持ち込みして・・・みたいな事はしたくないので、自分で修理してみる事にしました。まぁ、最悪自分でお湯沸かしてドリップするとか、インスタントコーヒーを飲むとかの選択肢もない訳ではありませんが、DIYが好きと言うこともありブログネタにと自分で修理する事にしました。しかし、今回はかなり難航しました。
原因を推定
とりあえず、原因を自分なりに推測しました。症状から断熱真空ポッドをコーヒーメーカーにセットした際に、普段なら「ピー」と言う音がするのですがそれがありません。つまり、ポッドを差し込んでもポッドに押されていつも入っていたセンサーのスイッチがなんらかの原因で入らないと言う事です。ただ、ポッドに押されるロッドを指で強く押し込んでみると「ピー」と音が鳴りました。
であれば、そのスイッチを調べれば原因が判明して修理できるではないか? と思いました。修理して解決するには、その部品や構造を見てみる必要があると判断しました。
保証期間が2か月残っているだけに微妙な決断
ただ、まだ保証期間内なので万が一に部品交換が必要と判明したら、何事も無かったかの様に組み立て直して持ち込み修理をお願いするしかありません。しかし、おそらくですが、お客様が勝手に分解したものは保証期間であっても対象外ですって事になりそうですよね。正直悩みました。
ですが、自分が気に入ってるコーヒーメーカーなので、自分でその仕組みを理解した上で、修理しながら使い続けてみようではないか!と言う決断に至りました。
症状からして、複雑な電子回路的な問題でもなければ(たぶん)、プログラムの暴走でもないし、機械的な不具合でスイッチが入らないだけと考えました。もしこれがLEDパネルの表示がおかしいとかだと、基盤系の不具合だと修理に出しますがが、ポッドを装填する際に押し込むロッドのセンサースイッチが機能していないだけとその時点では思いました。
分解をするのが結構難しい
組み立てられ方が分からないので、分解の仕方も手探りです。これには本当に苦労しました。
正直、2時間くらい分解に挑戦しましたが、どうしても原因があると思われるスイッチに到達するまで分解する方法が分からず、途中で諦めかけました。(泣)
このまま、元の状態に戻して持ち込み修理を頼むしかないか~と思った次第です。私のイメージとしては、外科医が患者の開腹手術をしてみたが患部にたどり着けずに何も治療せずにお腹を閉じるといった感じです。なんとも残念な結果です。
しかし、諦めて適当に動かした親指が、偶然にも取り外す事の出来なかったパーツを動かしました。まったく予想しなかった方向にスライドしたのです。
これがきっかけとなって分解が進み、問題のスイッチまで到達する事ができました。
分解の方法
では順を追って分解手順を紹介します。必ずしも私のようにいくとは限らないので、基本的に分解は自己責任でお願い致します。ただ、私が苦労した点を全て書いておくので楽に分解できると思います。
その① 底を取り外す
コーヒーメーカーの底には、変わった形状のネジ4本で底板が固定されています。まずこのネジを見た時は取り外しに絶望しましたが、素人が勝手に触るなよと言う強いメーカーのメッセージを感じました。
ですが、トルクスネジのT6でもピッタリと噛み合い、あっさりと外す事ができました。
その② ポッドを置くグレーの底板を外す
裏ブタをみるとコーヒーがこぼれてました。これは綺麗に掃除しておきましたが、なんでここにコーヒーが漏れてるのでしょうね?量は少なかったので、常に漏れているわけではなさそうです。
さて、写真⑤のグレーの底板をはずしますが、その際、2か所の爪と電源ケーブルと青色のケーブルがあるので慎重にはずします。
その③ ポッド置き場の側面をはずす
この部分は、上に引き上げる(底から作業しているので底方向に引き上げる)と、外せます。一か所白い爪で固定されているので、長いドライバーとかでこの爪の部分を外してやる必要があります。
その④ 側面の操作パネルを取り外す
そして、ここまでくると、上部のドリッパー部分と本体の分離をしたくなるのですが、操作パネルがしっかりと取りついていて、これが邪魔して上部のドリッパー部分を分離することが出来ません。私が一番苦労したのがここです。これが分からず苦労しました。ですが、以下でできます。
まず、①操作パネルを止めている赤矢印の部分のプラスネジを外します。その後、②青矢印の方向に操作パネルをスライドさせます。
その⑤ 本体と上部(ドリッパーの入る部分)を分離する
操作パネルが外れると本体と上部ドリッパー部分を固定している黒のフレームが見えますが、1か所ねじで固定されているので、それを外すと黒フレームもスライドさせて外せます。これで本体と上部ドリッパー部分のパーツを分離して、目的のロッドのスイッチ部分に到達できます。この際、給水ホースが上部ドリッパー部分と繋がっているので、ペンチでクリップを緩めてホースは抜いておきます。
その⑥ スイッチを調査
ようやく問題のスイッチに到達しました。ロッドの先にこのスイッチが一体となっていて、ポッドを押し組むとテコの原理でこのスイッチ部分が突起がドリッパーにあたって写真⑪のバネを押し下げて台形のパーツがスイッチを押し下げる仕組み(白い点のついたパーツがリレースイッチです)それと、奥に見えているコード(グレーと赤色)は蓋が閉まっているかチェックする近接スイッチのセンサーに繋がっています。
調査結果①
スイッチの調査結果ですが、特に異常は見当たりませんでした。不思議です。実際に指で写真⑪の部分を押してみるとちゃんとスイッチがはいり、蓋がしまった状態であれば「ピー」と音がなります。
スイッチに異常はないので、ここは一旦元に戻す事にしました。
調査結果②
次に疑ったのは、何等かの原因でポッドを挿入した時に、このセンサーが十分に押し下げられていない為のスイッチが入らないと言う事です。このスイッチを押すテストでは問題がないが、実際にドリッパーを装着したら、ロッドをかなり強く指で押し込まないと、スイッチが入りません。本来であればポッドを装着した時にロッドが稼働する距離でスイッチが投入されないとダメなはずですが、それが、かなり奥までロッドを指で押し込まないとスイッチが入らないのです。
調査結果③
ドリッパーを装着した状態でドリッパーの下部の動きを見ながらロッドを押し下げてスイッチの入る状態を確認しました。すると、ドリッパーの蓋が開くと同時に、すぐにドリッパーのバネ(ドリッパーの底の蓋を閉じる為の物)の力が弱くて、写真⑪のスイッチの突起に押し込まれている事が分かりました。つまり、本来であれば、ドリッパーの可動部(バネが付いたパーツ)がスイッチの突起に接触し、スイッチ側のバネを押し下げてスイッチが入るはずが、ドリッパーの蓋のバネが弱いため、スイッチ側が勝ってしまっている状態と判断できます。そこで、ドリッパーについているバネを取り外して、少し伸ばしてから再度装着してみました。これで少しドリッパー側のバネも抵抗して、スイッチ側の突起が押し下げられるはずです。(あくまで応急措置ですが・・・)
あと、もう1つ気付いた点としては、断熱ポッドを装着すると、少し、ドリッパーがポッドの上部で押し上げられます。ポッドをしっかりと奥まで差し込む事で押し上げの具合が変わりますが、これにより、ドリッパーとロッドに付いたセンサースイッチの接触位置が若干変わります。センサースイッチの突起との接点がドリッパー稼働部より少し下側に移動します。これにより、センサースイッチを投入する為のロッドの稼働距離が短くなりスイッチが入りやすくなります。(説明が難しいですが、上部より下部の方が稼働部の支点から近いので、押し下げられる距離が短いのでスイッチ側への抵抗が多い。
調査結果①と②③からの私の結論
当初疑っていたスイッチそのものが問題なのではなく、ドリッパーとスイッチとの接点の位置加減とバネの力加減と、ポッドの装着状態により、センサーのオン・オフに影響がある事が分かりました。
恐らく、ドリッパー側のバネの力が経年劣化により弱って、スイッチ側の突起に押し出されてしまってスイッチが入らなかったのではないかと思います。非常に微妙な力の均衡が必要な部分に感じるので、デザイン的に改良の余地があるように思います。(メーカーの方、間違っていたら是非コメント下さい)
結果
結果として今回のセンサーオンオフの仕組みが良く分かりました。そして、蓋のセンサーと、ロッド先のボッドが入ってかつドリッパーがある事を確認するセンサーの両方がONであって初めて電源が投入できる事が分かりました。蓋のセンサーは近接スイッチが使われています。
今回の問題は、ロッド先に着いたセンサーのスイッチが、十分に押し下げられずにスイッチが投入されない為、「ピー」と確認音は出ない、電源も投入できないと言う結論に至りました。
これを解決する為に私が行ったことは、以下の2点です。
- 断熱ポッドはしっかりと奥まで挿入して設置する(ポッドの頭の部分でドリッパーとセンサーのスイッチの突起が接触する部分が微妙に変わります。)
- ドリッパーの可動部(押し下げられて下部の蓋を開く部分)のバネの力を増加させた(これにより、ロッドで押し付けられるセンサーの突起に対しての抵抗力が増して、センサー側のバネに打ち勝つ事によりセンサーのスイッチが投入される)
以上です。
その上で、再度組み立て直して、ポッドを挿入してみたのがこちらのビデオです。
まとめ
お気に入りのコーヒーメーカーの仕組みが良く理解できました。残念ながら10カ月目に不具合を経験する事になりましたが、なんとか自分のDIYにて不具合を解消する事ができました。
再び同じ事が起きた場合は、今回の経験を元に原因を探れば、次回も自分で修理出来ると思います。まずは分解する事が出来るようになったので、必要なパーツ交換も自分でできると思います。あと2か月は保証期間内ですが、今回の修理対応で暫くは使えると思います。毎朝コーヒーを飲むコーヒー好きの人には便利なコーヒーメーカーだと思います。今、このサーモスのコーヒーメーカー ECK-1000、私が購入した時より安くなっているので、これから買う人はちょっと羨ましい気がします。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
追記:2023/09
その後、保証期間であった7月も過ぎて9月になりましたが、全く問題なく以前同様に快適に使えています。
嬉しい事に以前は断熱真空ポッドを取り外した後に、少しコーヒーを含んだ水が漏れてきていたのですが、何故かそれも直ってしまってます。全然漏れてこないです。う~~ん、嬉しいのですが何故なんだろう???と言うのが正直な気持ちです。やった事と言えば本体の分解と組み立てなおし、そしてドリッパーの底の栓を締めるバネを少し復活させた程度。栓のゴムも綺麗に拭いたとは思いますが、そんな程度で漏れが止まってしまったのでしょうか? 嬉しいけど不思議です。
多分ですが、この現象はドリップフィルターホルダーを交換する事でも簡単に直るような気がします。この機種にはドリップフィルターホルダーにバネも、栓のゴムも付いているので、本体よりはむしろフィルターホルダー側の不具合と言う気がします。再び、どうような問題が発生したら、この部品をオーダーしてみる事になりそうです。ただ、原理的にはバネとゴム栓が交換できればそれでよいのですけどね~。 以上です。
投稿者プロフィール
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”なんでも自分でやってみる” をテーマに、ブログを書いてます。素人には無理と思う様な事も、実際にやってみるとあっさりと出来たりする事もあります。失敗もありますが、失敗する事で経験となり、次は少し上達したりします。それが楽しいです。そんなDIYの情報を発信して行けたらと思ってます。仕事はAIやクラウド関連を担当してます。そんな訳でプログラミングやシステム構築も趣味と実益を兼ねてDIYを楽しんでます。ギターはもともとクラシックギターを学び、インストルメンタル専門でしたが、高校生の頃にテレビでみた卒業の映画でPaul Simonの曲に憧れて、それ以降いろんなジャンルの弾き語りも楽しんでます。S&Gの曲なら楽譜なしで弾けます。^^; また最近は独学でピアノも始めました。すでに4曲ほどレパートリーがあります。Twitterの方でも発信していますので、ぜひフォロー下さい。
(Amazonのアソシエイトとして、当サイト(diy-hs.com)は適格販売により収入を得ています。)
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